記事の文章を書くときに、あなたは「語法」を意識したことありますか?
語法とは、簡単に例えると“文章をブラッシュアップさせるオプション”のようなもので、文章の印象を大きく変える影響力を持っています。
文章のブラッシュアップというのは、読みやすさだったり、分かりやすさであったり、長文になり過ぎずに整理した文章であったり。
またこの語法にはルールがあり、ここを間違えると、筆者の文章表現と読者の解釈に「ズレ」が生じますので、ここも含めて解説します。
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目次
修飾語は修飾とする言葉と距離を離さない
修飾語と修飾する言葉が離れてしまっている場合、文章全体の解釈が複数生じてしまうというポイントを、お話します。
早速、例を挙げます。
【×例】 年間で、特に海外出張の割合が多い夏期は、旅行客とのフライト予約が重複しないよう気を付ける。
【○例】 年間で海外出張の割合が多い夏期は、旅行客とのフライト予約が重複しないよう、特に気を付ける。
【△例】 年間で海外出張の割合が多い夏期は、特に旅行客とのフライト予約が重複しないよう、気を付ける。
もうお分かりですね。例で挙げている修飾語は"特に"で、修飾している言葉は"気を付ける"です。
×例は、修飾語は"特に"が、修飾している言葉を"海外出張の割合が多い夏期"指しており、間違った解釈されてもおかしくない文章になってしまいます。
解釈がズレれば、読者との意思疎通がずれて“伝わらない文章”になります。
分かりやすくショート文章で例えると…
【×例】 刺激的な上司に恵まれた環境
【○例】 上司に恵まれた刺激的な環境
刺激的なのは“上司”ではなく、“環境”ですね。
■ 修飾語と修飾する言葉の距離は、できるだけ“短く”する。
文の末端は「…です・…ます」か「…である・…だ」かで統一する
「…です・…ます」と「…である・…だ」の違い
まずこの二種類の語法知識を理解しておきましょう。
冒頭から最後まで「敬体」か「常体」で文章は統一する
この二つの語法による文章は、“筆者像イメージ”が異なります。
つまり、“筆者はどちらかのイメージを最後まで統一する”ことです。
注意したいのは、筆者自身が自信のある文章部分が「常体」になり、割と自信がない文章部分が「敬体」になっているケースです。気付かない中で、僕もかなりこのケースの文章を書いた記憶があります。
こうなると、理にかなった説得力のある文章も、筆者像イメージが途中から変わると「伝わりずらい」文章になってしまうことがあります。
■ 文章の冒頭から最後まで、敬体か常体かどちらかで統一する。
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読点を正しく使うことで「伝わる文章」になる
読点というのは「、」のことです。この読点を使う分類は、大きく分けて3つあり、「文章に区切りを付けること」「前後の文章を強調させること」「文章を読みやすくする」の目的で、多く使うことがあります。
文章に読点の使う箇所を正しく理解すれば、より読者へ伝わるものになります。もちろん数多く文章を書いたり、読んだりする「経験」が必要です。
ここでは読点を実際に使うケースを挙げます。あなた自身が今まで書いた文章を見直す機会と、今後、文章を書くポイントとして参考にして下さい。
読点は、文章を「分かりやすくする」ものとして大きな役割を持っています。文章を書いたら必ず「読み直す」習慣を付けておきましょう。
■ 文章を書いたら、必ず「読み直す習慣」を付ける。